スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

伝説のゲームショップ ゲームズマーヤよ さらば!

■ゲームズマーヤ閉店

my001.jpg

少し前の話になってしまいますが、2018年4月8日に東京都江戸川区葛西にある個人経営のゲームショップであるゲームズマーヤが閉店となりました。

東京の土地勘がない人向けに書くと、葛西は東京の東の端っこのエリアで、川を挟んですぐ千葉県があります。東京のベッドタウンということで家族住まいが多い土地柄です。

何を隠そう私も葛西地区に10年ちょっと住んでいたので、このゲームズマーヤにはよくゲームを買いに行っていました。なので、閉店のニュースは非常に寂しかったのです。


今更ですが、個人的な思い出も含めて書いてみたいと思います。
上の写真は、最終日の1日前に実際に行ってきて撮った写真です。


■ゲームズマーヤの存在を初めて知ったのは…

たしか2000年ごろのファミ通の記事で「地域に根ざしたゲームショップ」みたいな感じでゲームズマーヤが紹介されていたことがありました。(このころはまだ大学生でした)

そういうわけで、東京に住んでいなかった時でもゲームズマーヤのことは知っていました。多分、私みたいに東京在住でなくてもゲームズマーヤの名前は聞いたことがある人はそれなりにいた事と思います。

でも、さすがにどこの場所のお店なのかは憶えてはいませんでした。


その後、就職を機に東京に住むようになったのですが、東京メトロ東西線に乗っている時に葛西駅付近で外を見ていると「GAMESマーヤ」という看板が出ているのを見かけたのです。
(東西線は地下鉄なのですが、一部地上を通っている箇所があるのです。ゲームズマーヤ付近は地上区間です。)

それで「あの有名ゲームショップはここ(葛西)にあったのか!」ということを発見したのでした。

それからゲームズマーヤを利用するようになりました。ゲームズマーヤ利用歴は12~13年ぐらいでしょうか。

ちなみに、かつて葛西にはゲームズマーヤ以外にもいくつかゲーム専門店がありましたが、ほとんど皆潰れてしまいました。


■ゲームズマーヤの特徴

ゲームズマーヤはまさに「街のゲーム屋さん」という感じのお店でした。

勘違いしている人もいるかもしれませんが、ゲームズマーヤは「広い店舗の規模の大きい店」でもなく、「ゲームが安く買える店」でもないのです。

むしろ中古ソフトは周辺のゲームショップより高めでした。なのでゲームズマーヤで中古ソフトを買った記憶はあまりありません。


最大の特徴はやはり「店長のおばちゃんが顧客の顔を見た営業をすること」「月に1~2回はゲーム会社と協力したイベントを開催すること」でしょうか。

実はゲームズマーヤのイベントはあまり参加しなかったので、「顧客の顔を見た営業をすること」について語ります。


初めてこの店を訪れただけでは印象は単なる普通のゲーム屋さんでしょう。でも1度ソフトを購入して会員カードを作った後が普通と違うのです。

2回めの来店時に、顔を見ただけで「あら~、○○さんいらっしゃい。見てってくださいね。」みたいにすでに常連客のように声をかけてくれるのです。これには本当にびっくりしました。(実体験なので本当です)


あと「その人がどんなソフトを購入したかを憶えておいて、次にどんなソフトを買いに来るかを予測する」ということをやっていました。

自分の場合で特徴的なゲーム購入の傾向は
・グラディウス、怒首領蜂などのシューティングゲーム
・beatmaniaIIDXシリーズ
でした。

なのでシューティングゲームを買いに行ったり、予約しに行ったりすると
「○○さんはきっとこのゲームを買いに来ると思ってました」
みたいに言われるので、嬉しいやら恥ずかしいやらな気持ちでした。


まあそれも良し悪しで、「特に欲しいソフトはないけど、何か掘り出し物がないかぶらっと立ち寄ってみる」ということがやりづらかったのは事実です。

「○○さん、こんにちは~」みたいに声をかけられても、何も買うことなく店を出るのがなんとなく心苦しくて…。

ということで自分の中ではゲームズマーヤは「欲しい新品ソフトを買いに行く店」でした。


しかし、ご存知の通り「シューティングゲームの新作は出なくなった」、「beatmaniaIIDXの新作も出なくなった」ということで、10数年の葛西ぐらしの最後の方はゲームズマーヤへの足は遠のいていったのでした。


でも、数年ぶりに店を訪れても、顔を見た店長に「○○さん、お久しぶりです~」と声をかけられたりしてこれまたビビったりするのですが。


■最終日1日前に行ってみました

すでに葛西からは引っ越してしまっているのですが、ゲームズマーヤ閉店のニュースを聞いて、「閉店の前に一度はゲームズマーヤに行って店長さんに挨拶したいなあ」と思っていました。

最終日は混雑するだろうなあと予想されたことと、「ゲームズマーヤ最後の1日ニコニコ生放送」で中継されることを知っていたので、最終日の1日前(土曜日)に行ってみました。

my002.jpg
常連のお客様有志による花が贈られるなんてすごいですねえ。

my003.jpg
この自転車置き場に自転車を置いてゲームズマーヤに買い物に来ていました。


最後の挨拶をしたいと考えている人が多かったのか客はいっぱいでした。特徴的だと思ったのは、奥さんと子供を連れて家族で最後の挨拶に来ている人が結構いたことでしょうか。

店長さんと話し込んでいた人が多く、なかなか店長さんの体があくことがなかったのですが、店内の商品(中古品は3割引ぐらいになっていた)から欲しいものを物色し、人の波が途切れたタイミングで最後の買い物をしました。

そのとき「長い間お疲れ様でした」という声をかけることができました。店長からは「お久しぶりです。ありがとうございました。」的なことは言ってもらえましたが、さすがに顔と名前の一致までは望むべくもないところでしょうか。

まあ、いいんです。自己満足の一種なので。


■大手メディアも注目

ゲームズマーヤの閉店にあたっては、多くのゲーム系のニュースサイトが記事にしていました。

・4Gamer.net
東京・葛西のゲームズマーヤが4月8日をもって閉店へ。“最後のイベント”は本日17:00からの「ファークライ5」店頭体験会

・ファミ通.com
“ゲームズマーヤ”閉店……最後まで笑顔と感謝の言葉が溢れる一日に

私は見逃しましたが、Yahooのニュースにもなっていたようですね。


そして、最終日にはニコニコ生放送で閉店の様子の生中継(10時間以上)が行われたのでした。
「ゲームズマーヤ最後の1日を見守る生放送」店内レポート【更新終了】

やっぱりただのゲームショップじゃない。


■なぜゲームメーカーからも注目されていたのか

どう考えても街のゲーム屋さんでしかないゲームズマーヤが、どうしてこんなにたくさんゲームメーカー協賛のイベントを開催することができ、ゲームクリエイターが自ら足を運ぶ店だったのか。

もちろん店長がすごい人だったということはあるのですが、それを超えた理由がある気がしていました。でもそれなりに店に通っていた私でも理由はよくわかりませんでした。

しかし、ニコニコ生放送の閉店イベントで行われた座談会でその理由が垣間見えた気がしました。座談会はこのようなメンツで行われました。


司会:有野晋哉(よゐこ)、秋谷店長
出演:辻本良三氏(カプコン)、名越稔洋氏(セガゲームス)、日野晃博氏(レベルファイブ)



ゲーム業界のトップクリエイターが店長にはタジタジだったのも見どころだったのですが、私が気になったのはセガの名越さんの発言でした。


「もう時効だと思うんで言うんですが」という言葉と共に話された内容です。
・私(名越氏)が営業担当から初めてゲームズマーヤに行ってこいと言われた時、なぜ大手量販店じゃなくて街のゲーム屋さんに行かないといけないんだと思った。

・いくらお客様を大切にする店だ、といっても小さなゲーム屋さんだから売上は大手量販店より少ないのに。

・あとでわかったことだが、大手量販店のバイヤーはゲームズマーヤの入荷数を見て入荷数を決定していることを知った。だからゲームズマーヤとの繋がりは大事なんだと。



これでいろんな点が腑に落ちた気がしました。それでいろんなメーカーが積極的にゲームズマーヤのイベントに協力していたんだなあ、と。

ゲームズマーヤがたくさんソフトを仕入れてくれると、それを参考にした量販店の仕入れ数もアップするのですから。

東京のはずれの1つのゲームショップの仕入れが、下手したら全国のゲーム販売大手の入荷数に影響を与えていた(かもしれない)と思うと、そのスケールの大きさに驚きます。

※もちろん店長の人柄&営業努力の結果、ゲームメーカーが協力してくれる土壌が生まれたのがすべてのスタートですが。


■思い出の出来事

個人的なゲームズマーヤの思い出を3つ書いてみます。
(ささやかな思い出なので、すごい面白エピソードではありませんが)


No.1 PS3本体購入の思い出

私はゲームズマーヤでPS3本体とトルネのセットを購入しました。箱がでかくて重たいんですよね。

普通のビニール袋だと重さで袋がちぎれてしまうことを心配した店長さんは、あろうことか「ライバル会社であるマイクロソフトのXBOX360ロゴの手提げ袋にPS3を入れて渡してくれた」のでした。その袋を手にぶら下げ自転車で無事に帰ることができました。

my005.jpg
これがそのときのXBOX360袋です。今でもとってあります。店長のあまりのフリーダムさが面白かったのですごく憶えています。


No.2 ゲーム体験会強制参加

ゲームズマーヤは大人向けソフトの体験会もやっていて、夕方ぐらいから夜遅めの時間帯までやっていたりしたのです。

ある日の夜7時頃、ふらっとゲームズマーヤに立ち寄ってみると、
「あら~○○さんこんばんは。今ゲームの体験会やってるんでやってって下さいよ~。」
みたいな感じで半強制的に店の奥の方に連れられて行ってみると、そこには巨大なコントローラーのゲームが。

鉄騎

中古価格
¥9,290から
(2018/6/9 13:31時点)



ということで、XBOX「鉄騎」の体験会でした。となりにカプコンの人がいて、レクチャーを受けながらのプレイでした。


またまた、ある日。これも夜にふらっと立ち寄ってみると、
「ゲームの体験会参加してってくださいよ~。」
と半強制的な感じで店の奥に連れられて行くと、そこには怪しげなプロレスゲームの画面が。

ランブルローズ Rumble Roses

中古価格
¥1から
(2018/6/9 13:32時点)



ということでPS2「ランブルローズ」(エロプロレスゲーム)の体験会でした。終わった後にコナミの人にアンケート用紙の記入を求められました。

アンケート項目に、「テクモのデッドオアアライブエクストリームをどう思うか」、みたいな項目があって、やっぱり同じ路線のソフトとしてライバル視しているんだ~、と思った記憶があります。


どちらも自分が来店したタイミングでは他に体験している人がいなかったので、メーカーの人に気を使って店長が客(私)を引っ張って行ってたんだと思います。


No.3 ゲームショーのトーク台本

2008年秋の東京ゲームショーでゲームズマーヤの店長も参加したトークイベントが開催されたことがありました。

[TGS 2008#104]KONAMIの小島監督とカプコンの辻本プロデューサーが語る,ゲームクリエイターの心構えとは?

その当日の夜にゲームズマーヤに行ってみると、まさかの店長がいて
「今日はゲームショーでトークイベントに出てきたんですよ~。これが進行の台本です。」
みたいな感じで、ちらっと冊子を見せてくれました。

もっと図々しく冊子を貸してもらってじっくり見とけば良かったなあ。


■最後に

今後は「商売のしがらみがなくなった店長の業界裏話」が聞けるかもしれませんね。現にこんな記事が最近掲載されていました。

ビデオゲームの語り部たち 第6部:誰よりもプレイヤーに近い場所でゲーム業界を支え続けたゲームズマーヤの足跡


40年近く同じ店に同じ店長がいてくれるってすごいことだと思います。しかもその人が業界での有名人だというのは地元民にとってはすごく誇らしいことだと思います。

閉店は残念ですが、みんなの(特に生粋の葛西の人たち)の心に生き続けるでしょう。私も15年ぐらい財布に入れていたゲームズマーヤの会員証は、とっておこうと思います。

my004.jpg


もう更新はされなさそうですが、店長のメッセージブログです。
(ゲームズマーヤのHPはアクセスできませんが、店長ブログ直接だと行けました)

店長からのメッセージ

関連記事

テーマ : ゲーム
ジャンル : ゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

京マンタロー

Author:京マンタロー
京(けい)マンタローと申します。
ファミコンとともに子供時代を過ごし、今もほそぼそとゲームをプレイしています。
が、プレイするより所有することのほうがメインになってきて困ってます?

もし記事に問題などありましたら、コメントなどでお知らせ下さい。修正します。

最新記事
カテゴリー
インデックス
カレンダー
11 | 2018/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新コメント
検索フォーム
カウンター
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。