ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック

ゲームメーカーナムコ
ゲームジャンルシューティング、アクション
CD発売年2001年(1985年)
CD枚数1枚
入手難易度ランクS
ゲームプレイ有無プレイ有&プレイ無



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メロディー重視度★★★★☆:4
ノリノリ度★★★★☆:4
楽しい曲度★★★☆☆:3
カッコイイ曲度★★★☆☆:3
曲の雰囲気★★★☆☆:3
総合評価★★★★☆:4


■サントラ概要

1984年にレコードで発売された「ビデオ・ゲーム・ミュージック」「スーパーゼビウス」に続き、1985年にレコード「ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック」が発売されました。
(前2作のサントラと異なり、「ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック」にはYMOの細野晴臣さんは制作に関与していません。

このCDは、1985年発売のレコードをCDとして2001年に復刻したものです。


収録曲はレコードA面収録の7曲、レコードB面収録の6曲の全13曲(13トラック)です。

A面収録の7曲は実際のゲームの音楽、B面収録の6曲は純粋なオリジナル曲+ゲームのアレンジ音楽という構成になっています。つまり、ゲームと無関係の曲が何曲か収録されているわけです。(ただし、後になってゲーム音楽として採用される、という逆転状態が発生しているものあり)

オリジナル曲の収録は、まだまだ生まれたばかりのジャンルであったゲーム音楽の可能性を探るという試みでしょうか。



CDのパッケージは、1985年に発売されたレコードのジャケットと同じで、青っぽい背景に植物(?)の影のようなデザインです。ちなみに、これは前期版のデザインだそうです。

この復刻版サントラCDでは後期版のデザインの紙もセットで収録されているので、気分によって付け替えができます。ヘ音記号とアイマスクによるちょっと奇抜なデザインです。
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このように全然雰囲気が違いますが表紙違いの同じものなので、中古品やオークションなどで探すときに「え?別物?偽物?」などと思わないように。

CDのラベル面は、サイトロンのレジェンドシリーズの共通デザインです。文字フォントがナムコフォントですね。


以下、このアルバムに収録されているゲームタイトルごとの情報です。基本的にメドレー形式での収録で、ゲーム中の効果音が入っているものもあります。

1.ポールポジションII
・ポールポジションIIは1983年にアーケードでリリースされたレースゲームです。

・ファンファーレのみの収録です。

・ゲーム音楽作曲は、大野木宣幸さん

・収録時間は8秒。


2.グロブダー
・グロブダーは1984年にアーケードでリリースされた固定画面シューティングゲームです。

・基本的に無音のゲームなので、主に効果音の収録です。

・ネームエントリー時は音楽が流れます。

・ゲーム音楽作曲は、慶野由利子さん

・収録時間は58秒。


3.ディグダグII
・ディグダグIIは1985年にアーケードでリリースされたアクションゲームです。

・前作「ディグダグ」と異なり、ドリルを使って島を沈没させるゲームになっています。

・ゲーム音楽作曲は、慶野由利子さん

・収録時間は2分01秒。


4.ドラゴンバスター
・ドラゴンバスターは1985年にアーケードでリリースされたアクションゲームです。

・兜割り、垂直斬りなどの特殊攻撃が熱いゲームでした。

・ゲーム音楽作曲は、慶野由利子さん

・収録時間は3分36秒。


5.メトロクロス
・メトロクロスは1985年にアーケードでリリースされたアクションゲームです。

・謎のランナーが地下通路を走り抜けるという少しシュールなゲームでした。

・ゲーム音楽作曲は、大野木宣幸さん

・収録時間は4分00秒。


6.ギャプラス
・ギャプラスは1984年にアーケードでリリースされた固定画面シューティングゲームです。

・「ギャラクシアン」、「ギャラガ」の後継ゲームです。

・ゲーム音楽作曲は、小沢純子さん

・収録時間は2分03秒。


7.ドルアーガの塔
・ドルアーガの塔は1984年にアーケードでリリースされたアクションRPGです。

・全60ものステージ、理不尽な謎解きなどで非常に有名なゲームです。

・ゲーム音楽作曲は、小沢純子さん

・収録時間は3分11秒。


■曲の感想

ナムコがゲームセンターのカリスマ的なメーカーだった頃の作品達ではありますが、「ビデオ・ゲーム・ミュージック」に曲が収録されたゲーム群に比べると比較的マイナーなゲームの収録になっています。
(人気的に匹敵するのは「ドルアーガの塔」ぐらいでしょうか)

でも音楽的な面白さは負けていない!…と言いたいところですが、全体的に見ると「ビデオ・ゲーム・ミュージック」収録曲のほうが良いように思います。
ドラゴンバスター、メトロクロス、ドルアーガの塔なんかは音楽的にも楽しいですが、他の収録ゲームの曲が地味めなので…。


「ビデオ・ゲーム・ミュージック」と比べて、些細ですが大きな違いは「ゲーム効果音の挿入の仕方」です。

「ビデオ・ゲーム・ミュージック」の効果音は、ゲーム音楽のリズムに合わせて曲と融合するように挿入されていますが、「ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック」の効果音は、ゲームプレイっぽく挿入されている、かつ、あまり深くは考えられていないような挿入のされ方なのです。

これはYMOの細野晴臣さんの存在の有無が大きいんでしょうかね。特にメトロクロスなんかは上手く効果音でリズムを刻めば面白くなったんじゃないかと思います。


iTunesなどで「ドルアーガの塔」、「ドラゴンバスター」などの個別のゲームごとの音楽配信も存在する今となっては、このサントラならではの魅力が少なくなっていることは事実だと思います。
せめて効果音挿入がもっと考えられたものだったなら、CDならではの魅力と言えたのに。


というわけで、このCDでしか聞けない「オリジナル曲」が楽しめるものかどうかが大きなポイントになります。

個人的には、曲としてかなり面白いと思いました。A面収録曲が短めの曲のメドレーであることもあり、1曲をじっくりと聞けるB面収録曲のほうが魅力がより伝わる感じです。


このCDはプレミア化していて入手が難しくなっているのが現状ですが、聞ける機会があるなら聞いてみて損はないサントラだと思います。
ゲームオリジナル曲のみに興味がある人は、配信版で個別ゲームサントラを入手するのもありだと思います。


ゲーム音楽史上の貴重なレコード(CD)でもあるので、1曲ずつの感想を書いてみます。

1.FANFARE FROM POLE POSITION II
最初のトラックだからか、原曲をアレンジして豪華になっています。さすがファンファーレという勇ましさです。


2.GROBDA
8割がたは効果音なので、音楽の感想は言い難いところ。
最後に入っているネームエントリーの音楽の陽気さはかなり楽しげで良いです。


3.DIG DUG II
ディグダグIIの音楽をメドレー形式(ゲームプレイ形式)で収録したものです。プレイ中の効果音などはほとんどありません。

明るい雰囲気の可愛らしい曲なのは前作のディグダグゆずりです。残りタイムが少なくなったときの音楽が、通常曲のテンポアップではなく別物になるところが前作と違うところでしょうか。

ディグダグIIの曲もいい曲だと思うのですが、どうしても偉大な前作ディグダグと比較されてしまうのが辛いところですね。歩くときだけ音楽が流れる楽しさの分、ディグダグ音楽のほうが印象深いので。


4.DRAGON BUSTER
ドラゴンバスターの音楽をメドレー形式(ゲームプレイ形式)で収録したものです。プレイ中の効果音などはほとんどありません。

やっぱりステージ中の物悲しい、かつ不安感いっぱいの音楽が印象に残ります。
また、ルームガーダー戦の音楽は緊迫した雰囲気満載です。ボスのドラゴン戦と曲が共通なのはちょっと残念。

このサントラでは、ゲームでは未収録だった「ネームエントリー」の曲が入っています。ドラゴンバスターのほかの曲と違って陽気な曲なのでビックリです。


5.METRO CROSS(PART I)
メトロクロスの音楽をメドレー形式(ゲームプレイ形式)で収録したものです。ゲームプレイ中の効果音が入りまくりです

メトロクロスの音楽はどれも大好きなんですよ。「ステージスタートの曲」、「ステージ中の曲」、「ステージクリアの曲」などどれも奇妙な魅力で満載なのです。

どことなく寂しさを感じるような曲で、決してカッコイイ曲ではないのですが大人っぽい雰囲気があります。でもゲーム自体のシュールな雰囲気とも合っていて、「これぞゲームのための音楽」という魅力がある音楽だと思います。


6.GAPLUS
ギャプラスの音楽をメドレー形式で収録したものです。効果音としてチャレンジングステージの音(敵のお手玉の時の音)が入っています。

ステージ中の曲自体がほとんどないゲームですが、ラウンドスタート時や、ネームエントリー時の曲などを中心に収録されています。そのため、勇ましい感じの音楽のゲームに感じられるかもしれません。


7.THE TOWER OF DRUAGA
ドルアーガの塔の音楽をメドレー形式(ゲームプレイ形式)で収録したものです。効果音はほとんど入っていません。

ゲーム自体もさることながら、ゲーム音楽も有名なドルアーガの塔だけあって、ずっと聞いていてもあきない音楽はやっぱりすごいなあと思います。ステージ中のリズミカルな音楽もすばらしいですが、エンディングの音楽も名曲だと思います。

あと、サントラ収録版では曲の冒頭で「クレジット音」を3回鳴らした意味は何なんだろう?


8.MOOD ORGAN #27
オリジナル楽曲1つ目。作曲は大野木宣幸さん
途中でグロブダーの効果音が使われていますが、曲そのものはグロブダーとは無関係のようです。

冒頭部分はNEWラリーXの曲のような雰囲気ですが、後半からはゆったりとした雰囲気になります。いきなり曲が終わるような構成になっていたり、実験的な感じの曲なのかもしれません。


9.META MAGIC GAME
オリジナル楽曲2つ目。作曲は大野木宣幸さん

のちにファミコンソフト「ケルナグール」(1989年)のタイトル画面の音楽として使われる事になります。

聞いてすぐ感じるのは中華風であること。非常にリズミカルでノリノリです。曲の後半部分では音色が増えてさらに豪華な雰囲気になります。


10.MERRY GOES AROUND(DEDICATED TO MARIKO KUNIMOTO)
オリジナル楽曲3つ目。作曲は大野木宣幸さん

のちにアーケードゲーム「ホッピングマッピー」(1986年)の音楽として使われる事になります。

曲の始まりは非常に静かな雰囲気なので、大人しい曲なのかな?と思わせておいて、後半からは賑やかな電子音ミュージックになります。メロディーが可愛らしくて、かつノリが良いので、マッピーらしい音楽だと思います。


11.STANDARD THEME
オリジナル楽曲4つ目。作曲は小沢純子さん

静かな雰囲気の落ち着いた曲です。電子音ですが、優しい音色だと思います。


12.MECHANISM OF VISION(NINO ROTAの自画像[JERRY GOLDSMITHもそこにいる。])
オリジナル楽曲5つ目。作曲は上野耕路さん。(上野耕路さんはナムコサウンド開発者ではないそうです)

曲名も異質ですが、曲の収録時間もこのCDで最長の7分超えです。

優雅な雰囲気の曲で、後に楽器で演奏することを想定したような曲のように感じました。「電子音ミュージックならではの魅力の追求」というよりは、「実際の音楽を電子音にしたらどうなるか」の実験かな?


13.METRO CROSS(PART II)
メトロクロスのネームエントリー曲のアレンジです。

原曲をゆっくりにしたアレンジで、CD(レコード)の終わりを飾るための役割を持っているような気がします。いわゆるチルアウト(Chill Out)ミュージックでしょうか。


■オレを信じてこれを聴け!

曲の感想はすべて書いたのでそちらを参照。特にオススメを曲タイトルのみ列挙します。

4.DRAGON BUSTER

5.METRO CROSS (PART I)

7.THE TOWER OF DRUAGA

9.META MAGIC GAME

10.MERRY GOES AROUND (DEDICATED TO MARIKO KUNIMOTO)


■補足情報

・このサントラを入手しようと思った場合、定価に比べてかなり高めの値段が付いています。そのため、入手難易度はランクSとしました。

ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック

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「ザ・ベスト・オブ・ビデオゲーム・ミュージック」というサントラCDがあります(1986年発売)。「ビデオ・ゲーム・ミュージック」の内容 + 「ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック」のA面の内容が収録されています。



・「ビデオ・ゲーム・ミュージック」、「スーパーゼビウス」、「ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック」の3つを収納できる「ナムコトリロジーボックス」(紙箱)があったりします。
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テーマ : ゲーム音楽
ジャンル : ゲーム

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Author:京マンタロー
京(けい)マンタローと申します。
ファミコンとともに子供時代を過ごし、今もほそぼそとゲームをプレイしています。
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もし記事に問題などありましたら、コメントなどでお知らせ下さい。修正します。

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