■サントラ概要1988年にスクウェアからファミコンで発売されたシミューレーションRPG「半熟英雄(はんじゅくヒーロー)」のオリジナルゲーム音源のサントラです。
全19トラックが収録されています。
半熟英雄はファミコンでは珍しいリアルタイムのシミューレーションです。特筆すべき点は戦闘シーンでのエッグモンスターの召喚です。戦闘中に妖しい儀式を行って「たまご」からエッグモンスターを召喚して敵と戦わせます。このエッグモンスターの召喚のアイデアが、1990年に発売された
FF3の召喚魔法の元になったと言われています。
また、
作曲家のすぎやまこういちさんがファミコン版の半熟英雄のファンだったことが、続編であるスーパーファミコン版「半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!」の登場に繋がったというエピソードも有名です。
ちなみに、「半熟英雄」のサントラは1988年に発売されていますが、ここで紹介しているサントラは2003年に発売されたサントラ
「半熟英雄 対 3D」に同梱されているものです。
(なので、サントラのメーカー名の表記もスクウェア・エニックスになっているし、デジキューブの記載もあります)
作曲者は
植松伸夫さん。ファイナルファンタジーシリーズの音楽担当として有名です。
パッケージデザインは、ゲームのパッケージと同じイラストです。続編シリーズと違って主人公がちょっとニヒルですね。
そして、やっぱりスクウェアのサントラはパッケージの裏をみても収録曲がわからないのでした(SQUAREのロゴだけ)。
CDのラベル面はタイトルロゴ以外は文字情報のみです。
■曲の感想ゲーム自体はプレイしたことはないので、サントラで音楽だけ聞いた感想です。
FF3と同時期、かつ作曲が同じ植松伸夫さんということで、音色はところどころFF3っぽく感じられます。もちろん半熟英雄のほうはコミカルな感じなので、曲の雰囲気はくだけた感じです。
私自身はゲームへの思い入れがないということもありますが、心に残る曲という意味では全体的にはイマイチに感じられました。なので、基本的には元のゲームの音楽が好きだった人向けのサントラではないかと思います。
そんな中でも
「フィールド(秋)」という曲は、ゲーム未プレイであってもかなり印象に残った曲でした。楽しげな曲調のテンポの良い曲ですが、音の伸びが心地よいのです。また、知らない人に「FF3の曲だよ」と言って聞かせたら信じてしまいそうなぐらいのお上品な雰囲気の曲でもあります。
あとファミコンのゲームのサントラということもありますが、曲の収録時間は全部で15分ぐらいです。ちょっと短い感じもしますが、まあ昔のゲームのボリュームということで。
なお、このファミコン版の半熟英雄の曲は、第3作目の「半熟英雄 対 3D」(音楽担当は植松伸夫さん)にリメイク版音楽として一杯使われています。なので曲を知っておくと、「半熟英雄 対 3D」の音楽がより楽しめるかもしれません。
■オレを信じてこれを聴け!フィールド(秋)以外は時間は非常に短いです。
4.バトル・戦闘シーンの曲ですが、非常にコミカルな曲調です。
・2ループで30秒程度しかないですが。
11.たまごダンス・エッグモンスター召喚の際の音楽です。これも20秒程度の短さ。
・召喚の呪文を歌ってしまいそうな感じ。すごく妖しい雰囲気です。
13.フィールド(秋)・スピード感があって聞いていて心地よい曲です。
特にオススメ!・ファミコンのFFシリーズのフィールド曲に匹敵するぐらいいい曲だと思います。
■補足情報・「半熟英雄」のサントラは、
「半熟英雄 対 3D」のサントラを購入すれば同梱されています。このサントラはネットだと定価より安めで購入できそうです。そのため入手難易度はランクBとしました。
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