サントラのCD枚数が多いと幸せになれるのか?

■ここ最近思っていること

ファイナルファンタジーVII(1997年)ぐらいの頃からCD枚数が多いサントラはたまにありました。でも、最近はCD枚数が多いサントラが珍しくなくなってきました。

昨今流行りの「サントラBOX」形式だとCD枚数は多いですが、それは複数のゲームをまとめて発売しているので、CD枚数が多いのがある意味当然なわけです。

例えば、グラディウスシリーズ、ロックマンシリーズ、ストリートファイターシリーズのサントラBOXなどがあります。

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でも今回取り上げたいのはこのようなサントラBOXではなく、「単一のゲームなのにサントラのCD枚数が非常に多いものが増えた」ことについてです。

サントラのCD枚数の増加について思うことがあるので調べてみました。


■枚数が多いゲームサントラ達

ぱっと自分が思いつく範囲で枚数が多いゲームサントラを挙げてみます。
(個人的にはRPG系のサントラには疎いのでそこはご容赦願いたい)

やっぱりサントラCDの枚数が多くなってきているのは事実だと思います。

●4枚組サントラ
4枚組までのサントラなら、昔から4枚セットで収納できるCDケースがあるので1つにまとまった形でCDを納めることが出来ます。4枚組みCDが従来基準での最大枚数だと思っていました。


・カルドセプトサーガ 4枚
XBOX360だけで発売されたカルドセプトシリーズです。ボードゲーム&トレーディングカードゲームですが、こんなに曲数があるのはすごいですね。

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・ファイナルファンタジー(VII以降) 4枚
PS以降のファイナルファンタジーシリーズのサントラは軒並み4枚組です。
(ファイナルファンタジーX-2などの例外(2枚組)はあります)

もうFFメインシリーズのサントラCD枚数が4枚以下になることはないんでしょうね。減らしてしまうと「ボリュームが減った」などと言われてしまうので。

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・テイルズシリーズのサントラ(PS2のシリーズ以降) 4枚
PS2で発売された「テイルズオブデスティニー2(第4作目)」以降のサントラは4枚組のようです。(携帯ゲーム機用のシリーズは4枚以下です)

2016年現在では第15作目まで発売されているので、結構な数のシリーズサントラは4枚組なのです。こちらもメインシリーズのサントラCD枚数は4枚以上が基本になるのでしょう。

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・真・女神転生IV 4枚
女神転生シリーズのメイン系ナンバリングタイトルのサントラも4枚組です。

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・ゼノブレイド 4枚
・ゼノブレイドクロス 4枚

ゼノギアス、ゼノサーガなどの流れを組むゼノシリーズのゲームで任天堂から発売されました。大作RPGはやっぱり4枚組が当たり前?

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・・・ほか大作RPGのサントラはCD4枚組が基本になってる気がしますが、これ以上は割愛します。あとスーパーロボット大戦シリーズのサントラなども登場作品が多いシリーズだとサントラは4枚組になっています。


●5枚組サントラ
5枚組のサントラになると、単一のCDケースには収まりません。そのため、ボックス仕様などの特別仕様になります。

・オトメディウスX(エクセレント!) 5枚
XBOX360のみで発売されたシューティングゲームのサントラです。ダウンロードコンテンツとして購入できた曲も収録しているため、シューティングゲームなのに曲数が膨れ上がっています。

ちなみに、前作にあたるオトメディウスG(ゴージャス!)のサントラは3枚組でした。

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・大神 5枚
和風の音楽が非常に人気があるアクションアドベンチャーゲームです。アドベンチャーなのにこんなに曲数がある!

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・ベヨネッタ 5枚
・ベヨネッタ2 5枚

ベヨネッタ1はセガから、ベヨネッタ2は任天堂から発売されたという変わり種。アクションゲームなのに5枚組サントラという大ボリューム。

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・ファイアーエムブレム 覚醒 CD4枚+DVD1枚
再販版サントラが登場するまではプレミア価格が付いていた新生ファイアーエムブレムのサントラです。純粋なCD枚数は4枚ですが、DVDを入れるとディスクが5枚になるのでここに分類しました。

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●5枚超えのサントラ
枚数的には限界突破したようなサントラです。売る側も価格的にマニアしか相手にしていないでしょう。収納ケースもそれぞれ独特になります。厳密に1つの単体ゲームのサントラではなく、同タイトルの別バージョンもまとめたサントラです。

・ファイナルファンタジーXI 7枚
オンラインゲームのサントラとして何回かに分けて発売されていたものをまとめたサントラです。ちなみに、続編にあたるファイナルファンタジーXIVのサントラはブルーレイディスクなのでディスク枚数的には減少しています。

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・ファイアーエムブレムif CD7枚+DVD1枚
ファイアーエムブレムシリーズ最新作で、「白夜王国」「暗夜王国」の2タイトルで発売されました。その両方の曲を収録しているので曲数が多いです。

さらにDVDにもmp3で曲が収録されているので、曲数的には単純なCD8枚組より多いかも。

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・第3次スーパーロボット大戦Z 時獄編&天獄編 8枚
二部作である「時獄編」、「天獄編」をまとめて収録したサントラです。さらに言うとサントラが未発売だった「第2次Z」の音楽も収録されているようです。

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■CD枚数が多いと聞く方はうれしいのか?

これだけディスク枚数が多いと、CD1枚あたりの値段に換算すると価格は1000円を切っていたりします。だったら嬉しいかというと、私はそれほど嬉しく感じないんですよ

「いや、CD枚数が多いと嬉しいよ!」という人もいると思いますが、まあ聞いて下さい。


昔に比べて満足度はあがったんでしょうか?

古い時代のサントラと比べて、
「メドレー形式ではなく、個別収録形式になった」
「各曲2ループは収録するようになった」

という収録形態が標準になってきました。これはゲーム音楽ファンの声に応えたものであり、CD枚数は増えますが満足度の向上に繋がるものです。

でも、近頃のゲームはあまりにも曲数が多すぎると思うのです。どんな名作ゲームであっても全ての曲を最高レベルでは好きにはなれないので、どうしても自分の中で「あまり聞かない曲」は出てきます。そのあまり聞かない曲の数が最近は多すぎる。

要は、「名曲密度が下がってきている」と思うのです。


かつては、あるゲームで1つでも気に入る曲があった場合、サントラを買えば好みの曲が他にも見つかる、みたいな感触がありました。メインの作曲家さんが1人、ないしは少数で作曲していたことが多く、音楽の傾向が似ていたからという理由だと思います。

でも最近の大作ゲームのサントラだと、複数の作曲家さんが分業で多数作曲していたりするので、自分の好みの曲ではないものも多数だったりします。

そこから、新たな発見があれば良いのですが、いかんせん曲数が多いので一通り聞くだけでも疲れてしまうのです。


つまりは
「CD1枚だったサントラ時代に比べて、CD4枚のサントラの満足度は4倍か?」
を問いたいということです。自分の中ではせいぜい満足度のアップは1.3倍ぐらいでしょうか(適当)。


■CD枚数が多いと制作側はうれしいのか?

制作側・作曲側はサントラCDのボリュームが大きく膨れ上がって嬉しいのでしょうか?

ここからは想像の世界ですが、制作側としても嬉しくない部分があると思います。


ゲームに求められる曲数が多くなると、その分の仕事量が増えてギャラが増えるという面では作曲者側は嬉しいのだと思います。

でも、場面場面に応じて別の曲を多数作ることは作曲者さんにとって大変なことではないでしょうか。

さらに今の時代だと音源が良くなっていることもあって、曲のクオリティーも求められるのです。また、何人かで分担して作曲するなら、ゲーム音楽の統一感をコントロールすることも重要になってくるのでしょう。

CD1枚のサントラがCD4枚のサントラになった場合、苦労は4倍以上になっているような気がします。


※別の分野の話ですが、何となく関係しているように思ったこと。
対戦格闘ゲーム全盛時代の製作者インタビュー記事で次のような話があった記憶があります。「格闘ゲーム制作で大変なこと」として、「小パンチ、小キックなどの技名を各キャラクターごとに考えるのが大変だ」という回答がありました。

今のゲームが、「ちょっとした場面違いでも別の音楽を作る」ということで曲数が増えているなら、この格闘ゲームの苦労の話が類似しているような気がします。


■なぜこんな風になっちゃったのか?

ゲームサントラのCD枚数の増加には、いくつか理由がある気がします。思いついたものを書いてみます。

①ゲームに求められるクオリティー・ボリュームが上がった
ファミコン → スーパーファミコン → プレイステーション →・・・とゲーム機の世代が上がっていくごとにどんどんゲームに求められるクオリティーやボリュームが底上げされてきました。

こんなに急激にクオリティーやボリュームがアップしたジャンルはゲームの他には殆どないんじゃないでしょうか。

だって、ここ10年ぐらいで映画やドラマのサントラが8枚組みになった、なんて話は聞いたことがないですし。(まあ、映画は上映時間が2時間程度なので、CDが2枚もあれば音楽をすべて収録できちゃう、という面はありますけど)


②ゲームサントラに対するファン(マニア)の要望
かつてのゲームサントラは、メドレー形式での収録だったり、全曲収録ではなかったりするのは当たり前でした。

上でも書いたとおり、
「全曲漏らさず収録は当たり前(未収録曲があると文句を言われる)」、
「ループ収録は2ループすべし(1ループ程度では文句が出る)」
という収録形態が一般化することでCD枚数は増加しました。


③日本のゲームメーカーは曲を作りすぎ
ゲームのクオリティーがアップしてきたのが原因なら、洋ゲーのサントラも枚数が増加しているんでしょうか?調べてみると洋ゲーのサントラは殆どCD枚数は増えていなさそうなのです。

洋ゲーの大作のサントラをいくつか調べてみました。
・グランド・セフト・オートV : CD3枚組

・スカイリム : CD4枚組

・フォールアウト4 : CD3~4枚相当(配信のみ)



「ゲームで使われている全曲を収録」みたいなサントラではないかもしれませんが、世界レベルの超大作ソフトでもサントラのCD枚数はこの程度に収まっているのです。

日本のゲームメーカーは神経質に曲を別個に作りすぎなのかもしれません。


【2016/6/26追記】
さらに調べてみると「グランド・セフト・オート バイスシティ」にはCD7枚組のサントラBOX、「グランド・セフト・オート サンアンドレアス」にはCD8枚組のサントラBOXが出ているようです。それより新しい作品であるグランド・セフト・オートVは枚数が減ってCD3枚組のようなので、枚数的には減ったんでしょうか。

洋ゲーでもCD枚数が多いものはある、という反論はありそうなことがわかりました。



■全体感想

自分があまり詳しくない分野である「大作RPGのサントラ」、「洋ゲーのサントラ」などを調べて書いたところや、想像も含めて書いたところもあるので、不正確な部分があるかもしれませんが、「サントラCD枚数の急激な増加は日本のゲームサントラに特有のこと」という方向性はそれほど間違っていないんじゃないかと思います。


一旦大作主義に走ってしまうと後戻りできなくなりがちなので、サントラのCD枚数が今後減ることはなさそうに思えます。

しかし、ゲーム音楽の大家の1つである日本ファルコムのサントラは、意外にもCD枚数は多くて3枚程度だったりします。また、ドラクエシリーズはどれもサントラCD枚数は少なめです。このあたりに光明があるんではないでしょうか。

また、最近のスマホゲームの流行で、サントラ枚数増加のトレンドがリセットされCD枚数が減る可能性はあります。(でも既にスマホゲームもボリュームアップしてきてサントラ枚数が増えつつあるのが残念)


まとめると、
「サントラCD枚数が多すぎると聞くのが億劫になる」
「曲数を絞り込んで、その分1曲あたりのクオリティがアップすると嬉しい」
「でも、後になってから完全版サントラを出すのはがっかりするからやめてね」

と私が個人的に思っている、という話でした。サントラCD枚数は多くて2~3枚ぐらいがいいかなあ。


※まあ、私が未プレイのゲームでも音楽の評判がよければサントラに手を出しているのも上のように思う理由だとは思います。曲を聞く前の思い入れがないので、曲数が多いと「聞くのが億劫」と思ってしまうので。

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テーマ : ゲーム音楽
ジャンル : ゲーム

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京マンタロー

Author:京マンタロー
京(けい)マンタローと申します。
ファミコンとともに子供時代を過ごし、今もほそぼそとゲームをプレイしています。
が、プレイするより所有することのほうがメインになってきて困ってます?

もし記事に問題などありましたら、コメントなどでお知らせ下さい。修正します。

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